河津川との出合いから4km程流れる大鍋川。出合い付近は写真のような森深くの渓流の雰囲気を持つ。そして上流へ歩くと、その後一旦里川に出て、また森へ流れる。入退渓はほぼ何処からでも入退できるので、比較的魚も抜かれやすいとも言えます。一部ボサ区間もありますが、フライロッドも比較的ストレスなく振れる河川です。国道135号線から"浜"の信号を山の方へ入り、ファミリーマート河津笹原店さんでライセンスを購入しそのまま、車を走らせてセブンイレブンを越して1km程走ると下田街道へ入る道がありますので左の側道へ行きます。その辺りが河津川と大鍋川の出合いとなります。 釣りは10月末まで楽しめます。
○河津漁協 HP: http://www.kawazugawa.com/yugyoryo.html

大鍋川(河津川支流)
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里川の風景が懐かしい。


道路脇からのぞいた大鍋川です。出合い付近には河津川本流から入った良型のアマゴが時折顔を出してくれます。その付近は森に囲まれていて日陰になっており、淵の流れもいかにも魚が好きそうな流れが多くて、いわゆる好ポイントが連発し魚影も濃い。(アブラハヤも混じる。)森を抜け里川に出ると、チビが飽きない程度に遊んでくれます。途中両側が護岸になり、その区間だけ川の中の遡行となります。天城の山中にある村里の脇を流れるこの大鍋川でその村里を脇に眺めながらの釣行も山岳とは違い、これまた感慨深いものがあります。
河津川支流のポテンシャルの高さ。

真夏の河津釣行で驚かされるのは、これだけの人気河川であるのにも関わらずこの夏場であっても魚影が濃い。そしてサイズも良い。これは管理される漁協さんの努力と、釣りに来るアングラーのマナーがあっての事なのでしょう。ここの付近に住まれている老人によると"昔はこの川にかかる橋から釣り糸を垂れれば直ぐに尺越えのアマゴが沢山釣れた・・・今はワサビ田が出来て害虫の薬の影響でめっきり少なくなった・・”という事でした。内容はともかく、こういうお話を釣行中に川の脇で作業している方とお話が出来るのも里川釣行のいい所ですし、漁協さんの頑張りでこの川は魚影も濃いです。

朱点の無いアマゴ。この川のアマゴで朱点の無いアマゴが時折混じります。伊豆エリアではこの様な朱点無しアマゴが混じる河川があります。そもそも、伊豆半島のアマゴは朱点の無いアマゴが釣れた段階でオリジナル確定では無いかと言う話もあります。アマゴといえば朱点が目印でそのほとんどのアマゴには朱点があります。しかし、紀南地方では朱点の無いアマゴはオリジナルで存在、その朱点のないアマゴに綺麗な朱点を出す様に農家さんが改良して来た結果紀南では朱点ありと朱点無しアマゴが混在している様です。この伊豆半島はどうなのでしょうか。伊豆の釣行ではいつもヤマメ(アマゴ)と看板では記載されていたりするので、毎回なぜヤマメの名前が海側河川で出るのだろうと不思議でした。そして"(アマゴ)"なんて言う記載の仕方は本当に不思議です。やはり朱点無しは伊豆の在来種のアマゴ確定なのでは無いかとも考えてしまいます。特に伊豆半島は位置的にはヤマメとアマゴのエリアの分かれ目と言っても良いエリアです。その過程で、ヤマメの血筋が濃くなり朱点のなくなったアマゴが昔に出来上がってても何ら不思議ではありません。里川のほとりで魚を釣って石に腰を据えその魚を見つめそんな思いにふける時間もくれた大鍋川でした。