10月に近ずくに連れ、いよいよ辺りの空気や香りも秋を感じる事が多くなりました。今年の8月は想像以上に暑くて釣行に出かける元気が湧かず、渓には出かけておりませんでした。
やっとこの9月に入ってから、ちょこちょこと出かける様になりましたが、ここのところの釣行では釣果に恵まれず、スランプに陥っていました。
その間システムを変えたり、ロッドを変えたりして、試行錯誤しながらやっと出会えたアマゴが、秋色のとても綺麗なアマゴだったんで感動しました。
不調から秋色のアマゴに出会うまで何をしていたのか、その辺を過去に遡りながら書いて行こうと思います。

○システム変更
このシステム変更については、少し前の記事にも理由は書いてありますが、ザックリ言うと、『ティペットの交換が面倒なので、初めから細いナイロンのティペットにしてドライもニンフもそのままで行こう』と言うのが理由です。
通常のシステムだと、基本は小規模渓流なので、6Xのリーダーに6X,6.5X,7Xのナイロンとフロロのティペットを状況によってこまめにチェンジしていたのですが、ある日フロロよりもナイロンの方が強度があると言う事を知って、それならと言う事で、リーダー7Xでティペットをナイロンの8Xにして水の抵抗を減らし、そのまま浮かそうが、沈ませようがティペットを交換せずにナイロン8Xで通したら面倒も減り、交換に要する時間も無くなり、結果的に効率よく時間を使えるのではないかと思い、夏前からそのシステムに変更した次第です。
ここから、スランプと言うか迷走が始まります。

○実際の釣行での感触は、合わせ切れが増えた
もともと、小渓流でピンポイントにドライフライをプレゼンするのにたまたま出会ったHARDYのJETシリーズが使いやすくて好んで使っていました。アクションはやや固めな上に、全体的にシステムを細くしたせいか、アマゴサイズの魚がかかると、ドライでもニンフでもほとんどが合わせ切れやバイト中にラインブレイクを起こしました。ドライでの合わせ切れは元々時折起こっていた事なのですが、ニンフでの合わせ切れやラインブレイクは今まではほとんどなかったので明らかにシステムの影響と言うのがわかりました。
ニンフで言えば以前のシステムだと、ティペットはフロロの7Xで、今はナイロンの8X。この2つはサイズが違うので一概には言えませんが、どちらが強度があるかと言われれば、明らかにフロロの7Xの方が強度があるのを感じました。
次に「ロッドを変えたらどうだろう」と思い、その後の釣行は以前に使っていたfenwick(フェンウィック)のイエローグラスⅡに変えて試してみました。
柔らかいこのロッドは合わせ切れを軽減してくれるのですが、その後の釣行でも、ハヤサイズは上がってきますが、アマゴザイズはどうしても合わせ切れやラインブレイクを起こしてしまいます。最ももっと丁寧なやり取りをすればもっと改善はするのでしょうが、従来のままのスタイルでは劇的な改善はありませんでした。
さらに次に考えたのが、ロッドはイエローグラスで、システムのサイズはそのままなんですが、ティペット部を長くして、結束ポイントを魚から遠くしました。リーダー7ft~8ftで、ティペットを6ft〜7ft足す感じです。
しかし、やはりブレイクしたりで、効果は見られないどころか、8Xのティペットが風に揺られてライントラブルが多発する様になって逆にストレスが増えました。後、完全にドライフライをターンオーバーさせたい所で、ターンオーバーさせられないのもストレスになりました。

○結局、ティペットを太くして落ち着きました。
実際の数回の釣行で感じたのは、ここまでの事からとても扱いづらい上に、ライントラブルのリメイクに時間が取られちゃって、そもそもこのシステムにした旨味が無いと感じました。
そして、最終的に魚を上げられない事にやけになり、7Xのリーダの先に6.5Xのナイロンのティペットを2ft程足して投げたら、それが以外に扱いやすくて驚くという偶然が起こりました。
ニンフを結んでもそれなりに底につくし、ライントラブルも無くなったんで次回の釣行は試しにこのシステムで行くぞ!
・・・と迎えた釣行で、尺には及ばないですが、なんとも見事に綺麗なアマゴがナイロン6.5Xティペットのニンフで上がりました。
その時に、もしも8Xのシステムで釣行に出かけていたら、また合わせ切れを起こしてこの綺麗なアマゴと出会えなかっただろうと思いました。
要は、リーダー6Xでティペット6X~7Xのナイロンのままでドライとニンフ兼用にすれば良かったと言う事ですね。
わざわざ8Xまでサイズを補足する必要は無かったと言う事ですね。
かなり遠回りをしてしまいました。。。
流れに8Xを投げても他のサイズと比べて特段水の抵抗が少なくなった様にも感じなかったですし、魚のバイトが増えた様にも感じなかったです。
8Xサイズはおそらく、晴天のシビアなプールとかで使うんでしょうね。小渓流の様な流れのある所では細さの優位性は感じられませんでした。
それよりも、流れのある中でのある程度のサイズのある魚とのやり取りに耐えられる事が大事だと改めてわかりました。
それにしても、ネイティブなアマゴは綺麗です。伊豆でフライフィッシングをしていて、『良かったなぁ』と思える瞬間です。
秋は、この姿を見ないと伊豆に秋が来た実感が湧きません。
次の釣行もこのシステムで行こうと思います。

○この時の向井田川釣行のyoutube動画はこちら(チャンネル登録もお願いします!)
https://youtu.be/PqmkYCxvuWY
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